マンション大規模改修工事について

H26年8月からダイニッカより技術支援で㈱中村塗装店様に出向されていた高橋次長が、昨年12月業務を終えて神奈川支店にお戻りになりました。主にマンションの改修工事をご担当されていたとのこと。この期間の業務を振り返り、体験された事についてご報告頂きました。

市場開発本部
神奈川支店駐在
高橋 敏彦 次長

H26年の8月より㈱中村塗装店様へ出向となり、H27年の12月までに3現場を経験しました。
中でも2現場目は私が現場代理人として取り組んだ工事で、特に印象に残っています。西葛西の10階建70世帯の現場で、都心に近く人通りが多いため、安全面
には尚更注意が必要でした。また、管理組合とのヒアリングから竣工まで約6ケ月間、最初から最後までこの現場に携わりましたので一層感慨深いものがあります。
㈱中村塗装店の皆様に色々な事を教えて頂き、本当に感謝しております。実践でしかわからない詳細な仕事がたくさんあり、改めて現場監督の仕事の大変さを実感しました。

安全第一・事故を起こさない
工事においては当然事故を起こしてはなりませんので、安全指導、現場の安全対策には特に力を入れました。また、元請の場合は安全書類をきちんと整備しておく必要があります。定期的に本社の安全専任担当が各現場を廻り、現場の状況や書類等をチェックして点数で評価します。指摘された箇所は是正し、報告することで事故を防いでいます。                
各作業内容に準じた安衛則の順守、そのほか有機則など、安全にかかわる事は広範に及んでいます。
~具体的に行っていること~
■朝礼・昼礼時での注意喚起:その日想定される危険個所を認識させる
■KY活動、TBM活動:各職人が自ら考え、活動シートに記入する事で危険個所、危険行動を意識させる

信頼される
しっかりと工事をするだけでは、住民の方に十分満足して頂けません。信頼を得る事が重要です。日々の様々な質問や依頼事項にどう対応するかで、住民の方との関係は変わってきます。よい信頼関係を築くためには、監督に限らず職人の方を含め、現場に携わる者皆が日頃から住民の方に挨拶をする事が第一歩だと考えています。
私たちの仕事は、「塗装業+サービス業である」と認識し、日頃から住民の方とのコミュニケーションを重視する。
その積み重ねが満足度アップ、信頼関係に結びつくと確信しております。

対応力
現場代理人の資質として、対応力は最も必要なスキルだと思います。現場では、天候による工程の遅れ、住民の諸問題、職人の方の管理等、日々変化する事項が多く、こうした様々な状況に合わせてスピーディに対応し、現場を納めていく力が求められています。
また、近年の施工業者選定時には現場代理人の人格も見極めるそうです。現場代理人の経験だけでなく、人格、人柄、考え方次第で、現場の方針や雰囲気、更には完成度も変わるものだと思います。

これからの大規模修繕について
私が携わった3現場とも、塗装(外壁・鉄部) 防水シーリングがメインであり、金属加工などは一部だけでした。
現在の大規模改修工事は十数年のサイクルで施工しているのがほとんどだと思いますが、躯体の劣化に加えて付帯設備関係も劣化していきますし、使い勝手も悪くなってきています。そのため、今後は給排水管や水回り設備の劣化、バリアフリー対策等々、住宅に係る問題をトータルで解決、施工できる会社が必要とされているように感じます。

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